活動内容
2011年から宮城県内を中心に北上南部・三陸地域を訪れ、環境・教育関連の活動をされている団体・NPO等と協働の可能性を話し合ってきました。そして当面、下記の活動を進めていくことになりました。できることを検討しながら活動を続けていくつもりです。
山の自然学クラブでこれまで行ってきた、講座事業やインタープリター活動、指導員養成プログラムを発展させ、北上南部・南三陸地域において「三陸復興国立公園(仮称)」構想を視野に入れた連続シンポジウム+エクスカーション(現地講座)を企画・実施します。 地域の自然・資材と共生して発展してきた伝統産業を組み込み、現地の団体や教育者などと協働しながら、復旧状況に応じた内容で実施していきたいと考えています。
古生代・中生代の堆積岩類や深成岩が良好な露出を示すなど、南部北上山地は層序の良好な発達と豊富な化石産出をみる地域です。また2011年に天然記念物に指定されることになった気仙沼の九九鳴浜、十八鳴浜など、見所も多く、環境教育、観察に適した天然資源が多くあります。これまで熱心に行われてきた環境教育活動や自然体験活動などの再構築が期待されます。
内陸側には、つつじの名所として知られる徳仙丈山や室根山、田束山などや、産金史跡などの見所もあります。また、森林セラピー基地として認定されている登米森林公園などを活用することも考えられます。
海岸沿いにあった魚竜館(南三陸町歌津)やリアスシャークミュージアム(気仙沼市)など博物館等の施設は地震や津波による被害で営業できなくなっている施設も多いですが、それら施設の復旧を待つ間、施設に依存しなくても屋外にある自然資源等を活用し内陸部や他地域と連携しながら地域活性化を図ることができるのではないだろうか、と考えます。
2012年より、下記のような現地講座の連続実施に、取り組み始めています。
活動プラン
被災地では、こどもの遊び場所の確保、母親を含むPTSD対策などが課題となっています。「宮城、福島では屋外での遊び場が少なくなっていて、お子さんたちが思いきり遊べるイベントを用意したい」という要望に応えるため、2011年10月には、みちのく国営公園で家族連れを対象にしたイベントが開催されます。山の自然学クラブも自主企画を提供し、子供たちとお母さん、お父さんに五感で自然を感じていただく「ミニセラピーツアー」、木のおもちゃ作りなどを体験していただきました。
→ 当日の様子はこちらをご覧ください
活動プラン
当面、特定非営利活動法人 地球の楽好さんの実施するプログラムに協力する形で行います。「地球の楽好」は、子育て中の母親を支援するプログラムを中心に活動されています。 震災後は、母子のPTSD対策、日持ちするミルクや絵本の配布などで支援活動を行っています。当会も絵本を贈る活動に協力してきました。 今後も、折を見てイベントなどに協力しながら、活動させて頂きたいと考えています。
地域にある資材をできるだけ活用する形で復旧~復興をするため、当会として協力させて頂ける活動・場所を検討していきます。地域の方や、地域に携わっている組織との協働で「参加者の確保~廃材・流木・立ち枯れ樹木 および 地域資源の運搬・加工・活用~利用」の枠組みを作り、どなたにでも参加して頂けるような活動を行っていきます。地元の方との交流を大切に、長期的視点を重視した活動を行います。
活動プラン
現地のみなさん・団体と連携を取りながら、当会がお手伝いできることを探し、進めていく予定です。
実施している活動内容: 地域性種苗の活用
山の自然学クラブでは、富士山南麓での森林復元活動など、地域性種苗の積極的な活用・導入を実施してきました。種子採取や山取苗の活用などを通じて、地域の遺伝資源を活用し、地域にあった自然再生活動を行います。
→ 活動計画、実施内容などはこちらのページをご覧ください