10月23日(火)

第6回室内講座

日本の動植物相の起源

講師:池田 明彦(品川区都市環境事業部土木管理課)

講義内容

池田講師からは高山帯の生き物の分布の不思議を、おもに日本列島の地史的条件から読み解いていきます。

日本列島の動植物は、種類の数が多いとともに固有種が多いことも特徴です。 地球の生物分布や、生態系の区分について/そして日本列島で設定された分布境界線のそれぞれの特徴について、解説します。 設定された分布境界線が、どのように形成されていったのか、その理由を日本列島の歴史に読み解きます。

海峡に設定されている境界線も、陸上に引かれたものもありますが、それらの形成の歴史は、とくに第三紀と第四紀における日本列島の形成と気候変動による環境変化に求めることができます。

また、生物の移動は火山による影響等も受けています。このように様々な環境変動や環境変化によって、生物の系統の分化や進化、移動が起こっていくことを、系統立ててみていきます。

■日本の生物の特徴
1生物の種数
2固有種

■分布から見た日本の植物相
1植生(現在の気候の反映)
2垂直分布と水平分布
3区系

■分布から見た日本の動物相
1動物の区系

■日本列島の地史
1先第三紀(pre-Tertiary)
2第三紀(Neogene)
3第四紀(Quaternary)

■生物相の起源
1第三紀起源(遺存種)・・・固有属・固有種
2第四紀起源(遺存種・新種)・・・固有種・固有亜種
2-1多雪起源・・・遺存種・固有亜種(新亜種)
2-2火山起源・・・固有種(新種)・固有亜種(新亜種)

■日本の高山植物の起源と要素
1要素の区分(カッコ内は固有率)
2起源と分布・分化

■総合的な理解(試行:地史と動植物種の関連)
事例:1隔離分布地 アカエゾマツ(Picea. glehnii)
事例:2植物の種分化 ユビソヤナギ(Sarix hukaoana)と
   エゾヤナギ(S.rorida)
事例:3植物の種分化と昆虫の種分化
   ウスバキチョウ(Parnassius eversmanni)と
   コマクサ(Dicentra peregrina)
1ウスバキチョウの分布
2パルナシウス属(Parnassius)の分布
3食草の種類
4ケマンソウ科食草の分布
5コマクサの分布
6ウスバキチョウのきた道

講師プロフィール

池田 明彦(いけだ あきひこ)
品川区防災まちづくり事業部公園課

1955年東京生、東京学芸大学卒、福生市郷土資料室非常勤職員、日本自然保護協会嘱託研究員を経て現職

  • 専門:生物地理、緑化行政ほか
  • 著書:「山の自然学入門」(共著、古今書院)、「福生市文化財調査報告書」(共著、福生市教育委員会)ほか

実施概要

  • 日時:2018年10月23日(火)18:30 ~ 20:50
  • 会場:ici club 神田EARTH PLAZA
  •    東京都千代田区神田小川町3-6
  •    [MAP] http://www.ici-club.jp/earth.html
  • 受講料:(この講座のみ受講する場合)3,500円(当会会員および学生は3,000円)
  •     ※資料代込み。受講者は当年開催・実施する当会行事すべてに会員価格でご参加頂けます。
  • ※ 全10回(室内講座7回+現地講座3回)を通し参加される場合は割引になります。全10回で30,000円(当会会員および学生は20,000円)。
  • ※ また、以下の特典がつきます。
  • 最終日に「修了証」をお渡しします
  • 前年度発行の当会年会報「山から始まる自然保護」を一部差し上げます

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お申し込み方法
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