第293回講座 第4回会員発表会/国木田之彦 2008年12月21日
年末恒例の会員発表会が開催されました。発表内容の要約です。
午後1時開会
13.05-13.55 斎藤太増光「ヴェトナムのワモンチョウ」
この25年継続して蝶を採集している。東南アジアのワモンチョウでは一番のコレクションになっている。種類、場所を限定したコレクションに意味があり採集した標本は300箱ある。ヴェトナムに16回行っている。日本では東京オリンピック以後草原、里山のチョウが減っている。草刈が必要である。同様にヴェトナムでも開発が進み畑が多くなり採集地が少なくなっている。茶畑のまわりの帯状の樹林で採集するが固体数がきわめて少ない。ヴェトナム南部には700種のワモンチョウがいる。
13.55-15.00 門司 和夫「東京の鳥、コスタリカの鳥」
東京の鳥は環境変化のバロメーターである。カワセミがよく見られるようになった。水がきれいになりえさの小魚がふえたからである。明治神宮や皇居のお堀端にもいる。イワツバメがふえている。かたまってガード下などで集団営巣している。ツバメがへっている。コゲラが進出している。ヒヨドリの繁殖地も拡大している。ふえるということはエサがふえ採りやすくなったということである。アオバズクは減少している。23区にはハシブトガラスが多い。カラスの苦情は5,6月の繁殖期に多くなる。ゴミの夜間収集が一番の対策である。 コスタリカへJICAから一年間派遣された。日本からのバードウオッチングのグループを案内しケツアールを見ることができた。ハチドリは飛びながら後退できる。共にコスタリカの自然を満喫できた。
15.05-15.305 長谷川博文「志賀高原のインタープリター」
毎年8月1-10日奥志賀ペンション・シャレークリスチャニアで宿泊のお客さんを対象にインタープリター活動をおこなっている。 昼間のガイドウォークは10コースを設定し参加者にあわせ案内説明している。 夜のミニトークは担当者がテーマをきめ1時間ほど話をする。ふだん聞けない話が喜ばれる。 冬のスキーシーズンからパンフレットを配りHPに案内をのせてもらっている。
15.40-16.25 大船 武彦「高山域のシカ食害と自然保護」
シカはもともと平地の動物であるが高山域でも増えているようだ。現に高山植物がなくなっている。 自然の改変、特に高山域の変化には注意しなければならない。
16.35〜17.55 上里 恵子「上関原発」
発表者はそれぞれパワーポイントでたいへん解りやすい資料を準備さており興味深く聞くことができました。
なお予定していました次の発表は時間がなくなり実施できませんでした。
国木田之彦「里山は緑あふれる森だったのか」
大森弘一郎「氷河湖成長の危険防止」
午後6時閉会