2007/12/24−2008/1/15掲載
ここは九州の八代から四国を横切って埼玉の寄居まで1000km以上続いている大断層の露頭の一つ、溝口露頭です.1カ月ほど前にはフォッサマグナの糸魚川を見て来ました.ここで見たのは跡津川断層.あわやの柏崎原発事故の地震の後でもあるだけに、目に見える断層は生々しく迫って来ます.
中央構造線は日本列島が出来る前に、太平洋プレートがユーラシアプレートの下に潜り込む時にそぎ落とされた部分(付加体と言います)が、横ずれしたものだと言われています.その断層の北側が写真の左、南側が赤い帽子の人の上に伸びる白い線の右側です.正面の黒いところはカタクレーサイト(変成岩源)と言われ、この中にも断層があります.普通は地下で見えない断層ですが、その露頭から全体を想像すると凄い力が働いたのだと想像がふくらみます.左の見事な髭の方は、信州大学理学部地質科学教室の准教授の大塚勉先生で、髭に負けない見事な講義を戴きました.