2007/11/12−11/26掲載
表富士の西臼塚という場所の近くを歩いていると、樹木の根元の皮が鹿に食べられているのを見ました.最近増えすぎた鹿が、下草を食べつくし美味しくない木の皮にまで手を出しているのです.樹木は表皮を全周食べられると枯れてしまいます.
奥多摩・秩父の場合、5年間で386頭から2039頭に増えたといいます(東京都環境局調査).これは環境が受け入れられる数の5倍です.鹿の被害は今では高山帯にも及ぶようになりました.雷鳥の餌場になる場所にまで鹿が群れているといいます.昔は日本狼がいて、鹿は適正な数に調整されていたのかもしれません.今は人間が狼の代わりをしなければならなくなりました.
雷鳥のように絶滅が心配される生物がいる一方、鹿のように増え過ぎを心配しなければならない生物がいます.