2007/10/9−10/31掲載

マイカー乗り入れ禁止の弥陀ヶ原有料道路に、小型バスをチャーターして入りました.山岳道路の建設による自然破壊に反対する自然保護のグループが、その道路を活用するのは、どうも釈然としないところですが.観察には最適です.この雲上の火砕流の台地は登るにつれて素晴らしい変化を見せてくれました.

弥陀ヶ原は溶岩台地です.この道の右に約10数万年昔に高さ3千m弱の火山がありました.それが噴火して五色ヶ原が、その数万年後の別の噴火で弥陀ヶ原が仕上がりました.その後、噴火かカルデラの陥没で山は消え、周りの台地が残ったと言われています.陥没した後は、水の侵食と崩壊の繰り返しで、立山カルデラが出来たわけですが、ここではまさに山が動いています.1858年4月9日の跡津川断層による地震での鳶崩れで約10億トン(4.1m3)が崩れ、それがせき止め湖となり、23日に決壊、さらに6月7日の決壊では、その半分が雪を混ぜた土石となって一度に富山平野まで流れ、海岸に届いたと言います。参考までに、地球の空気中の二酸化炭素の年間増加量は炭素換算で30億トンです.