2013年 高山植生モニタリング 第一回報告
2013年8月2-5日に島田娘の風衝地草原と木曽駒側調査地の植生調査、および三沢岳の写真撮影を行いました。
今年の三沢岳にはまだ多くの雪が残っていました。以下の表は斜面の東西で積雪が大きく異なる三沢岳頂上の5年間の地温から推定した雪解け時期です。雪が吹きだまる東斜面では、今年の雪解けは遅い傾向があることが分かります。
方角/年 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 |
南東 | 7/05 | 7/06 | 7/06 | - | 7/05 | 7/15 |
北東 | 7/15 | 7/20 | 7/21 | 7/12 | 7/21 | 7/25 |
南西 | - | 5/17 | - | 5/18 | 5/14 | 5/12 |
北西 | 6/08 | 6/20 | 6/19 | 6/02 | - | 6/16 |
毎年いくつかの調査区では、ハイマツやダケカンバの実生が見られます。それらの一部は定着し、一部は枯れていきます。中には随分大きくなったダケカンバの稚樹もありました。左は2009年、右は2013年の写真です。
今回はガスの多い肌寒い中での調査でした。また最終日は雨の中での調査となりました。ご参加の皆様本当にありがとうございまいした。