2012年 高山植生モニタリング 第一回報告
2012年8月2-6日に島田娘の風衝地草原と木曽駒側の湿性草原の植生調査を行いました。今年は雪が多く、千畳敷にはまだ多くの雪が残っていました。その分、雪解けの早い所から遅い所に向かって、色々な開花時期の花があり、目を楽しませてくれました。
積雪の多い調査地(三沢岳頂上北東斜面)の地温を見てみると、今年の雪解けは7月23日で昨年よりもだいぶ遅かったことが分かります。
今回は環境研の方が、カメラ固定枠を作ってきてくれました。この枠があれば、真上から撮影できるので、写真の歪みを少なくできるだけでなく、毎回同じ写真が撮影できます。経年変化を比較しやすくなるでしょう。傾斜のきつい斜面では撮影が難しいので、平坦地での活用が期待できます。
5-6日は筑波大学と信州大学の研究グループと合流し、一緒に調査を行いました。リモートセンシング(航空写真)の実証データを得ることが目的で、研究グループは重たい測量機器をかついできて、調査地周辺を測量していました。当クラブは、5年間木曽駒で調査をしてきた経験を生かし、測量した場所の植生調査に貢献できたと思います。結果がまとまるのが楽しみです。
植生調査の結果がまとまりましたらご報告します。ご参加の皆様本当にお疲れ様でした。そしてどうもありがとうございまいした。