2011年 高山植生モニタリング 第一回報告

 2011年8月5-8日に三沢岳と島田娘の調査地の植生調査を行いました。調査地の概要はこちらをご覧下さい。

不安定なお天気の中、毎日夕方に雷雨に見舞われましたが、濡れた花が色彩鮮やかに一層綺麗に見えました。


今年で4回目の植生調査となりますが、2008年と比べてみると、植生が変化している調査区がありました。これは島田娘の東に設けた調査区ですが、ハイマツが伸び、植被率も増えていることが分かります。

 
(左2008年8月3日、右2011年8月6日)

また、各サイトで地温の計測も行っています。下の図は上の写真を撮影した場所の1時間間隔で計測した地温の日平均値を示しています。今年の7月前半の例外的な猛暑が分かります。昨年の夏、8月後半の猛暑も見て取れます。


島田娘の東

では今年の積雪状況はどうだったでしょうか。上の島田娘は冬の積雪が少ない風衝地にあるので、積雪の多い三沢岳の東斜面の地温データを見てみます。雪解け時期は7月12日で、昨年より10日ほど早かったようです。今年の冬は積雪が多かったと言われていますが、7月前半の猛暑で雪解けが進んだのかもしれません。昨年の夏、8月後半の猛暑はこちらでも現れています。


三沢岳の北東

植生調査の結果がまとまりましたら、またご報告します。ご参加の皆様本当にお疲れ様でした。そしてどうもありがとうございまいした。